こんにちは園芸店オーナーのsayoです!
オステオスペルマムは、南アフリカ原産のキク科のお花で、色とりどりの美しい花を咲かせます。
春と秋にたくさんの花を楽しめて、初心者でも簡単に育てられるのが魅力です。
この記事を読めば、オステオスペルマムの育て方の基本、夏越しや冬越しのコツなどがわかって、お庭やベランダで長くきれいなお花を楽しめるようになりますよ。
キク科の多年草、オステオスペルマム
オステオスペルマムは、キク科オステオスペルマム属の多年草です。
原産地はアフリカで、日本では春から初夏、秋にたくさんの花を咲かせますね。
オステオスペルマム属の原産地
オステオスペルマム属は、主に南アフリカ共和国に自生しています。
一部はアラビア半島にも分布していますね。
約70種類があると言われています。
南アフリカ原産の花
南アフリカは、温暖な気候と多様な地形のおかげで、たくさんの種類の植物が育つ場所です。
オステオスペルマムもその一つで、日当たりと水はけの良い場所を好みます。
オステオスペルマムの名前の由来
オステオスペルマムの名前は、ギリシャ語の「osteon(骨)」と「sperma(種子)」に由来します。
これは、種子の形が特徴的であることにちなんでつけられた名前です。
デージーやマーガレットとの違い
項目 | オステオスペルマム | デージー | マーガレット |
---|---|---|---|
科名 | キク科 | キク科 | キク科 |
属名 | オステオスペルマム属 | デージー属(ヒナギク属) | モクシュンギク属 |
原産地 | 南アフリカ、アラビア半島 | ヨーロッパ | カナリア諸島 |
花の咲く時期 | 春と秋 | 春 | 春から初夏 |
特徴 | 花の色や形が豊富。暑さ、寒さに比較的強い | 花びらが細かく、密集している | 葉に独特の香りがある |
オステオスペルマム、デージー、マーガレットは、どれもキク科の植物ですが、属や原産地、特徴が異なりますね。
見分け方としては、オステオスペルマムは花の色や形が豊富で、デージーは花びらが細かく密集していて、マーガレットは葉に独特の香りがあるのが特徴です。
自慢ではないですが、わたしはいまだに、オステオスペルマムとマーガレットの違いがわかりません(笑)
オステオスペルマムの基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
学名 | Osteospermum |
和名 | アフリカキンセンカ |
分類 | キク科オステオスペルマム属 |
原産地 | 南アフリカ、アラビア半島 |
開花時期 | 3月~6月、9月~11月 |
花の色 | 白、ピンク、紫、オレンジ、黄色、複色など豊富 |
オステオスペルマムは、色とりどりの美しい花を咲かせる、魅力的な植物です。
ぜひ、お庭やベランダで育てて、その美しさを楽しんでみてください。
オステオスペルマムの魅力
オステオスペルマムは、キク科の植物で、南アフリカ原産のカラフルなお花です。
その鮮やかな色と多様な花の形で、お庭やベランダを明るく彩ってくれるんですね。
色とりどりの花
オステオスペルマムの魅力は、なんといっても豊富な花色です。
ピンク、白、紫、黄色、オレンジなど、まるで虹のようにさまざまな色があります。
最近では、中心が青や紫になる複色咲きの品種や、グラデーションがかったものなど、より個性的な花色も増えてきました。
例えば、1つの株で複数の色を楽しめる品種もあり、育てる楽しみを広げてくれるんです。
色の種類 | 特徴 |
---|---|
ピンク | 可愛らしい雰囲気 |
ホワイト | 清潔感があり清楚な印象 |
パープル | 大人っぽく上品な雰囲気 |
イエロー | 元気で明るい印象 |
オレンジ | 温かみがあり優しい雰囲気 |
複色咲き | 個性的で華やかな印象 |
たくさんの色の中から、あなたの好みに合わせて選んでみてください。
花壇や寄せ植えのアクセントとしてもぴったりですね。
開花時期の長さ
オステオスペルマムは、開花時期が長いのも嬉しい特徴です。
一般的には、春(3月〜6月頃)と秋(9月〜11月頃)に花を咲かせます。
地域や品種、育て方にもよりますが、温度管理をしっかりすれば、冬の間も花を楽しめることがあります。
我が家でも、冬に室内で育てていたら、ポツポツと花を咲かせてくれました。
開花時期 | 特徴 |
---|---|
春(3月〜6月) | 一番の見頃で、たくさんの花を咲かせる |
秋(9月〜11月) | 春ほどではないが、比較的長い期間花を楽しめる |
冬 | 品種や温度管理によっては、ちらほらと花を咲かせることがある(15℃以上の環境が理想) |
長い間花を楽しめるオステオスペルマムは、ガーデニングの強い味方ですね。
多様な花の形
オステオスペルマムは、花びらの形もバラエティ豊かです。
一般的な一重咲きだけでなく、豪華な八重咲きや、スプーン咲き、ユニークな形の花びらを持つ品種もあります。
花の形 | 特徴 |
---|---|
一重咲き | シンプルで清楚な印象。花びらが一重になっている |
八重咲き | ゴージャスで華やかな印象。花びらが何重にも重なっている |
スプーン咲き | 花びらの先がスプーンのように丸まっている。ユニークで可愛らしい |
その他 | 花びらが細かく切れ込んだものや、中心が盛り上がったものなど、個性的な品種がたくさんある |
これだけ種類があると、どれにしようか迷ってしまいますね。
お店で実際に見て、お気に入りの形を見つけてみてください。
わたしのお店にもたくさんありますよ。

初心者でも手軽に育てられる
オステオスペルマムは、丈夫で育てやすいのも魅力の1つです。
日当たりと水はけの良い場所を好みますが、比較的乾燥にも強く、多少の環境変化にも耐えてくれます。
ガーデニング初心者さんでも、基本的な育て方さえ守れば、きれいな花を咲かせることができます。
種から育てることもできますが、苗から育てるのが簡単でおすすめです。
項目 | 詳細 |
---|---|
日当たり | 日当たりの良い場所を好む |
水やり | 土の表面が乾いたらたっぷりと与える。過湿に注意 |
用土 | 水はけの良い土を好む。市販の草花用培養土でOK |
肥料 | 植え付け時に元肥を施し、開花期には液体肥料を追肥する |
その他 | 花がら摘みや切り戻しを行うことで、より長く花を楽しめる。病害虫の発生は比較的少ないが、アブラムシやハダニに注意し、見つけたら早めに対処する |
オステオスペルマムは、初心者さんでも気軽に始められる、おすすめのお花です。
オステオスペルマムの花言葉
オステオスペルマムには、「元気」「無邪気」「変わらぬ愛」「忍耐」などの花言葉があります。
花言葉 | 意味 |
---|---|
元気 | 見ているだけで明るい気持ちになる、鮮やかな花色から |
無邪気 | 天真爛漫に咲き誇る姿から |
変わらぬ愛 | 長い間花を咲かせ続けることから |
忍耐 | 暑さや寒さに耐えて花を咲かせることから |
その他 | 品種や花色によって、「希望」「幸福」「健康」などの花言葉もある |
贈り物にする際は、花言葉を参考に、伝えたいメッセージを込めて選んでみてください。
きっと、あなたの気持ちが伝わるはずです😄
オステオスペルマムの育て方
オステオスペルマムは、日当たりと水はけの良い場所で、適切な肥料を与え、定期的に植え替えや切り戻しを行うことで、初心者でも簡単に育てられます。
元気に育てるため、病害虫対策を行い、挿し木で増やすことも可能です。
日当たりと水やり
オステオスペルマムは、日当たりが良く、風通しの良い場所を好みます。
日照時間が不足すると、花つきが悪くなったり、茎がひょろひょろと伸びてしまう(徒長)ことがあります。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。
目安としては、春と秋は1日1回、夏は1日1~2回、冬は2~3日に1回程度です。
特に、夏場の水切れには注意しましょう。
季節 | 水やりの頻度 |
---|---|
春 | 1日1回 |
秋 | 1日1回 |
夏 | 1日1~2回 |
冬 | 2~3日に1回 |
オステオスペルマムの水やりで迷ったら、上記の表を参考に水やりをしてくださいね。
用土選びと肥料
オステオスペルマムは、水はけの良い土を好みます。
市販の草花用培養土で問題なく育ちます。
自分で配合する場合は、赤玉土7:腐葉土3の割合がおすすめです。
肥料は、植え付け時に元肥として緩効性肥料を混ぜ込み、開花期間中は液体肥料を月に2回程度与えると良いです。
肥料が不足すると、花つきが悪くなることがあります。
肥料の種類 | 使用時期 | 頻度 |
---|---|---|
緩効性肥料 | 植え付け時 | 1回 |
液体肥料 | 開花期間中(春~秋) | 月に2回程度 |
肥料は適切な量を守って与えましょう。
植えつけと植えかえ
オステオスペルマムの苗の植えつけは、3月~5月、または9月~10月が適期です。
苗を購入したら、根鉢を崩さないように注意しながら、一回り大きな鉢に植えつけましょう。
植えかえは、根詰まりを防ぐために1~2年に1回、春か秋に行います。
鉢から抜いたら、古い土を1/3程度落とし、傷んだ根を取り除いてから新しい用土で植えつけましょう。
作業 | 時期 |
---|---|
苗の植えつけ | 3月~5月、9月~10月 |
植えかえ | 1~2年に1回、春か秋 |
植えかえをすることで、オステオスペルマムは健康な状態を保ちます。
切り戻しと摘心
切り戻しとは、伸びすぎた茎や枝を切り、株の形を整える作業のことです。
オステオスペルマムは、花が咲き終わった後、草丈の1/3程度まで切り戻しをすることで、わき芽が伸びて再び花を咲かせます。
摘心とは、新芽の先端を摘み取ることで、わき芽の成長を促し、花数を増やす作業のことです。
オステオスペルマムは、本葉が5~6枚になった頃に摘心を行うと、こんもりとした株姿になりますね。
作業 | 目的 | 時期 |
---|---|---|
切り戻し | 株の形を整える | 花後 |
摘心 | 花数を増やす、株姿を整える | 本葉5~6枚の頃 |
切り戻しと摘心を適切に行うことで、オステオスペルマムはより長く、たくさんの花を楽しめます。
夏越しと冬越しの方法
オステオスペルマムは、高温多湿に弱い性質があります。
夏は、風通しの良い半日陰に移動させ、直射日光を避けるように管理しましょう。
耐寒性は品種によって異なりますが、多くの品種は軽い霜程度なら耐えられます。
冬は、霜が降りる地域では、室内に取り込むか、軒下など霜の当たらない場所に移動させましょう。
対策 | 時期 |
---|---|
夏越し対策 | 夏 |
冬越し対策 | 冬 |
適切な夏越しと冬越しをすることで、オステオスペルマムは翌年も花を咲かせられます。
ここ大切なポイントです!
病害虫の対策
オステオスペルマムは、比較的病害虫に強い植物ですが、アブラムシやハダニ、うどんこ病などが発生することがあります。
害虫は早期発見、早期駆除を心がけてください。
市販の殺虫剤や殺菌剤を使用するのも有効です。
病害虫 | 対処法 |
---|---|
アブラムシ | テープで取り除く、牛乳スプレーをかける |
ハダニ | 葉の裏に水をかける、殺ダニ剤を使用する |
うどんこ病 | 風通しを良くする、重曹スプレーをかける、殺菌剤を使用する |
日頃から、オステオスペルマムを観察して、病害虫の発生を予防しましょう。
挿し木での増やし方
オステオスペルマムは、挿し木で簡単に増やすことができます。
挿し木の適期は、5月~6月、または9月~10月です。
茎の先端を5~10cm程度切り取り、下の葉を取り除いて、挿し木用の土に挿します。
1カ月ほどで発根するので、その後は鉢上げして育てましょう。
手順 | 説明 |
---|---|
1 | 茎の先端を5~10cm程度切り取る |
2 | 下の葉を取り除く |
3 | 挿し木用の土に挿す |
4 | 1カ月ほどで発根 |
5 | 鉢上げ |
挿し木で増やした苗は、親株と同じ花を咲かせます。
お気に入りの品種を増やしてみてはいかがでしょうか。
園芸店オーナーのまとめ
オステオスペルマムは、南アフリカ原産で、色とりどりの花を春と秋に咲かせる、初心者でも育てやすいキク科の植物です。
この記事のポイント
オステオスペルマムの育て方や増やし方、品種選びで迷ったら、この記事を参考にして、ぜひお庭やベランダで育ててみてください。切り戻しが重要ですよ!
苗の購入はぜひこちらを!